緊急避妊薬を知ってますか?

日本では緊急避妊薬、いわゆる「アフターピル」が2011年に発売されました。これまでは望まない妊娠を避けるための最後の手段は中絶しかありませんでしたが、緊急避妊薬は女性が自ら対処できる手段なのです。中絶に比べると女性の身体や精神的な負担はずっと軽くなります。

ただ、緊急避妊薬の存在を知っている女性の割合は非常に低く、3割ほどしかいません。日本の古い道徳観から結婚前の性交を良しとしない考え方がまだ残っていることもあって、性や避妊についての正しい教育が不十分な状態です。女性に慎重な行動を求め、中絶などの悲劇をなくすには正確な性知識と緊急避妊薬なども含めた避妊方を教えるべきです。

日本で認可されている緊急避妊薬は「ノルレボ」という黄体ホルモン剤で、世界保健機関(WHO)から緊急避妊目的の必須医薬品に指定されています。これまでは治療薬として認可されていた中用量ピルを緊急避妊薬の代用として使用していましたが、副作用が強く吐き気や嘔吐、頭痛などに悩まされることが多くありました。
ノルレボは副作用が格段に低く抑えられ、妊娠率も低くなっています。

緊急避妊薬は性交後72時間以内に服用すれば、およそ80%の確率で妊娠を防ぐことができます。「20%は妊娠してしまうの?」と思ったりしますが、何もしなかった場合でも妊娠の確率は100%ではないので、実際はもっと低くなります。緊急避妊薬を24時間以内に服用すれば妊娠率は2%、72時間では3.2%という結果が報告されているので、ほぼ確実に避妊できると考えてもいいでしょう。