糖尿病の合併症とは?

糖尿病の合併症として糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症がよく知られ、糖尿病の3大合併症とも言われています。これらの合併症の原因としては、血中のブドウ糖濃度が高くなることによって、赤血球の柔軟性が失われたり、赤血球同士が結合して毛細血管を通ることができなくなって発症するといわれています。

毛細血管の詰まりは毛細血管の集まった腎臓や網膜、末梢神経に障害を起こしますが、症状が現れにくいので定期的に検査を受けていないと、生活に大きな支障をきたすようになってしまいます。

糖尿病によって高血糖状態が続くと動脈硬化の危険性も高くなります。動脈硬化は狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などの疾患を引き起こす原因にもなります。

糖とたんぱく質あるいは脂質と結びつくことを糖化といいます。糖化反応が起こるとAGEs(終末糖化産物)と呼ばれる物質が作られます。血液中のブドウ糖濃度が高い状態が続くとこのブドウ糖と血管のコラーゲンが糖化反応を起こしAGEsが生成されるのです。糖化したコラーゲンは変質して弾力を失って脆くなり動脈硬化を引き起こしやすくなります。

また、糖尿病患者だけでなく健康な人でも血管だけでなく全身で糖化が起こっています。現在では全身で起こる糖化が老化の原因のひとつであることが分かリ、アンチエイジングの観点からも注目されています。

実は糖尿病の血液検査に使われるHbA1cは糖化したヘモグロビンの量を調べているのです。糖尿病でブドウ糖の血中濃度が高い状態が続いていると糖化によって動脈硬化が促進され、その他の合併症を発症するリスクが高くなります。

糖尿病の合併症はほとんど自覚症状がないので、治療を怠っていると10年ほどで合併症を発症するといわれています。普段から適切な血糖コントロールができていれば、普通の人と変わらない生活を送ることができます。